レビュー

【人生が変わるきっかけ】「LIFE SHIFT」の紹介

こんにちは、IKEです。

「人生100年時代」

「超高齢化社会」

最近、そういったワードを耳にすることが多くなってきました。

時代は変わり、先の見えない時代です。

皆さんの中にも将来の日本での生活に、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

今回は私が行動(ブログや倹約)を始めるきっかけとなった書籍「LIFE SHIT」の紹介をしたいと思います。

この記事を読むことで「LIFE SHIFT」についてはもちろん、人生100年時代を生き抜くためのマインドを知り行動する糧になること間違いなしです。

少し古い本ではありますが、人生100年時代を生きていく上での大切な視点が含まれています。

「将来に不安がある」「何か行動のきっかけが欲しい」という方は是非最後までご覧ください。

LIFE SHIFTの概要

まずは、「LIFE SHIFT」について、いつ頃、誰によって書かれたものなのか?ざっくりとどのような本なのかを紹介していきます。

発行

「LIFE SHIT 100年時代の人生戦略」

発行年は2016年10月。2021年現在から考えるとやや古めの本かと思います。

発行元は東洋経済新報社、多くのビジネス書、四季報等が発行されています。

著者プロフィール

著者は以下の2名となります。

リンダ・グラットン

ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。ブリティッシュ・エアウェイズのチーフ・サイコロジスト、PAコンサルティンググループのダイレクターなどを経て現職。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる

アンドリュー・スコット

ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPR(Centre for Economic Policy Research)のフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。財務政策、債務マネジメント、金融政策、資産市場とリスクシェアリング、開放経済、動学モデルなど、マクロ経済に主要な関心を持つ

BOOK著者情報紹介より)

概要

目次

目次は以下の通りです。

序章 100年ライフ

オンディーヌの呪い

100年ライフでなにが変わるか?

あなたの100年ライフを作る本

第1章 長い生涯ー長寿という贈り物

平均寿命は今後も延びる

健康な期間が延びる

第2章 過去の資金計画ー教育・仕事・引退モデルの崩壊

ジャックー3ステージの人生

ジミーー3ステージの人生が軋む

ジェーンー3ステージの人生が壊れる

3ステージ型人生に別れを

第3章 雇用の未来ー機械化・AI後の働き方

新しい産業とエコシステム

雇用なき未来がやってくる?

仕事の未来はどうなるのか?

ジェーンへの助言

第4章 見えない「資産」ーお金に換算できないもの

人生の資産を管理する

1 生産性資産

スキルと知識

仲間

評判

2 活力資産

健康ー脳は鍛えられる

バランスの取れた生活

自己再生の友人関係

ジャックの無形資産

3ステージの人生で失われるバランス

3 変身資産

自分についての知識

多様性に富んだネットワーク

新しい経験に対して開かれた姿勢

第5章 新しいシナリオー可能性を広げる

ジミーが送ってきた人生

3.0シナリオ

3.5シナリオ

4.0シナリオ

ジェーンの人生シナリオ

ジェーンの4.0シナリオ

5.0シナリオ

ジェーンとほかの世代の決定的な違い

第6章 新しいステージー選択肢の多様化

若々しさ

エクスプローラー

インディペンデント・プロデューサー

ポートフォリオ・ワーカー

移行期間

第7章 新しいお金の考え方ー必要な資金をどう得るか

数字のつじつまを合わせる

お金に関する自己効力感

お金に関する自己主体感

第8章 新しい時間の使い方ー自分のリ・クリエーションへ

時間の使い方は社会が決める

100年ライフの時間配分

新しい余暇時間の過ごし方

第9章 未来の人間関係ー私生活はこう変わる

家庭

仕事と家庭

多世代が一緒に暮らす時代へ

終章 変革への課題

自己意識

教育機関の課題

企業の課題

政府の課題

ページ数

ページ数としては全407ページとかなりボリュームのある本になります。

より読みやすい漫画版も出ているようなので、分厚い本がちょっと苦手…という方はそちらから読んでみるのも良いかもしれません。

どのような本なのか

世界的ベストセラーにもなったビジネス書になります。

ですがお恥ずかしい話、私は読書をするようになるまで全く知りませんでした。

内容としては、大きく以下3つのことが言われています。

  • 人生100年時代が到来する
  • ライフステージの多様化が進む
  • 時代を生き抜くために「無形資産」が必要

それぞれ解説していきます。

人生100年時代が到来する

本書によると、人生100年時代の到来について以下の通り述べられています。

  • 2007年生まれの子どもの半数が、日本では107歳まで生きうる
  • 平均寿命世界1位の国をグラフ化すると、寿命が2年ごとに平均2ー3年のペースで上昇
  • いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性が高い

これは私自身、かなり衝撃の事実でした。

自分が100歳まで生きる可能性がある、ましてや自分の子ども世代ではより可能性が高い。

そう考えると自分の生きている間、資産や仕事のスキルは持つのだろうか…と考えさせられます。

加えて、以下のことが述べられています。

  • いま80歳の人は、20年前の80歳よりも健康だ

これは医療やアンチエイジングの技術進歩により、今までもそうだった可能しれません。

私たちは、より長い時間健康でいる期間が長くなるかもしれない、ということです。

そして健康でいる期間が長くなれば、それだけ仕事や余暇活動に充てられる期間、つまり「健康寿命」も延びてきます。

延びた健康寿命の中で、より柔軟に対応して生きていけるよう「選択肢を多く持っておく」ということはより重要性を増してくると考えられます。

ライフステージの多様化が進む

従来の3ステージが崩壊

「大学に通い、就職活動を行う。就いた仕事では65歳定年まで勤めあげ、定年後は退職金と年金でのんびり暮らし余生を謳歌する。」

・学生生活

・仕事、家庭生活

・余生

これが従来の日本のライフステージのイメージではないでしょうか?

しかし昨今、終身雇用の崩壊、定年の延長、退職金の減少、年金制度の不安がニュースでも言われるようになってきました。

新たなマルチステージというモデル

本書では新たなモデル「マルチステージ」が紹介されています。

(出典:LIFE SHIFTについて

100年時代に生きていく私たちには、可能なかぎり健康に過ごし、長い間働くことが求められます。

就職後、定年までの時期を一つの仕事のみで終わらせるのではなく、より多くの経験やチャレンジを繰り返し、自分を磨き続ける。

そして場合によっては会社組織に頼らない働き方も経験する。

高齢での定年に備え多くのスキルや経験を蓄えるので、余生も余裕を持って過ごせる。

そういった、「時代の流れに柔軟な生き方」を可能にするモデルがマルチステージの人生となります。

時代を生き抜くために「無形資産」が必要

では、上記で述べた「時代の流れに柔軟な生き方」を可能にするマルチステージを生きるためには何が必要なのでしょうか?

結論から言うと「無形資産」が重要になってきます。

無形資産とは

文字通り考えると、「形のない資産」となります。

資産は資産でも形のあるもので言えば、現金や土地、建物などがあります。

無形資産は以下3つに分類されます。

  1. 生産性資産:主に仕事に役立つ知識やスキル
  2. 活力資産:健康や、良好な家族・友人関係
  3. 変身資産:変化に応じて自分を変えていく力

時代が変わっても、現金や土地などの有形資産が無価値になることはありません。

しかし人生が長期化することで、無形資産の重要性がより大きくなってくるということです。

私が考えた重要ポイント

ここからは「LIFE SHIT」を読んだ上で、私が考えた重要ポイントを主観を交えてお伝えします。ポイントは以下の3点です。

  1. 自分の人生を考えることがスタート
  2. 実際に行動に移して変化を感じよう
  3. 今からでもできることをしよう

それぞれ深掘りしていきます。

自分の人生を考えることがスタート

上述の通り「いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性が高い」という事実に対して私は大きな衝撃を受けました。

「何かこのままの生活ではヤバイのではないか」そう思えたきっかけです。

また、実際本書の中では従来のライフステージとは異なるマルチステージの重要性が言われています。

まずは自分自身が何か変化していかないといけない。家族のこと、自分のこと、働き方、生き方など「自分は人生どう生きていきたいのか」と深く深く考えるようになりました。

今まで生きてきて、ここまで深く考えたのは、初めてだったかもしれません。

実際に行動に移して変化を感じよう

自分の人生について考えた後に、私は実際に行動を起こしました。

まず起こした行動は、「現在の時間の使い方を見直す」ということでした。

具体的には、以下のことを少しずつ進めています。

・早起き早寝

・無駄な残業はしない

・TVをみない

今まで何も考えずに浪費していた時間を「本当に大切なこと」に向けていこう、と考えました。

逆に必要である睡眠時間、家族との時間、本業の業務時間を削ることがないように留意しました。

そして最近は、積み立てNISAを実施、自分自身のスキルアップのためにビジネススクールの受講、Webライター案件受託、コーチングの勉強も開始。いきなり大きく変化!とはいきませんが、少しずつ変化を感じています。

一方、世間的にはニュースで老後2000万円問題や、大企業による早期希望退職の話題が出るものの、周りに危機感を覚えて実際に行動に移している人は見当たりませんでした。

今からでもできることをしよう

先の見えにくい、正解のわからない将来に対して、何か行動を起こしてみるというのは勇気が必要だと思います。

しかし、時代の変化が来るとわかっていながらそのままやり過ごそうとするのか?それとも何か少しずつでも変化をおこそうと行動を始めるのか?

  • 本業以外で自分のスキルや価値を高める活動をする
  • 価値観の合う知り合いを探してみる
  • 目の前の家族を改めて大切に思う

「1000里の道も1歩から」のマインドで、ほんの小さなことからでいいと思います。

何をしたらよいかも検討がつかなければ、「自分は人生どう生きていきたいのか」ということをまず「考える時間を作る」ということから始めるのをオススメします。

「LIFE SHIFT」を読んで、人生100年時代をバランスよく生き抜こう

いかがでしたでしょうか?

今回、私が行動を始めるきっかけとなった書籍「LIFE SHIT」の紹介をしました。

まだまだ実感はしにくいかもしれませんが、人生は100年時代へ着々と変化しています。

時代の変化に合わせて、少しでもできることから始めてみませんか?

また、本に興味が湧いた方は、実際に自分で読んでみることをオススメします。

今回の記事があなたのより良い生活に少しでもお役に立てたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた!